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【REPORT】~今だからこそ学ぶ~「災害ボランティア超入門講座」を開催しました!

令和7621日(土)9301200

災害支援ネットワーク おやま防災主催で、~今だからこそ学ぶ~「災害ボランティア超入門講座」 を開催しました。

 

本講座は災害ボランティアに参加したい、興味・関心があるという方など、初心者を対象とした講座です。

当日は、災害支援や災害ボランティア活動に興味・関心がある10名の方々が参加してくださいました。

 

講座の前半では既に災害ボランティア活動をされている2名の方からお話を伺いました。

 

活動発表 おやま防災隊員 濱野さん

濱野さんは2004年に新潟県で起きた中越地震の際に初めて災害ボランティアに参加されたそうです。

災害ボランティアに関わりたての頃のご自身の失敗談から「事前情報の大切さ」、これまでの活動中にあったエピソードからは「被災された方々の立場になって考え、臨機応変に対応すること」「現場だけでなくボランティアセンターのスタッフとしての活動もあること」などをお伝えいただきました。

また、現在も昨年起きた能登半島地震で被害を受けた石川県珠洲市で定期的に活動をされております。支援に入られていた建物の地震による被害や、その後さらに水害に遭われてしまった様子が分かる写真や動画の許可を得た上で共有いただきました。自然の脅威を痛感させられると共に、まだまだ、ボランティアが必要であることを感じます。

最後に「人との交流を楽しみながら、ぜひ災害ボランティアに参加して欲しい」とのことです。


活動発表 とちぎボランティア団体 YAMBE 代表 町田さん

2021年の東日本大震災以降、「出来る人が 出来るときに 出来ることを YAMBE(ヤンベ)!」を合言葉に、継続して被災地支援に取り組まれていらっしゃる「とちぎボランティア団体 YAMBE」さんからは、団体の発足から現在の活動についてお話しいただきました。

今まで炊き出しや遺骨取集、家財の片付け、清掃、物資提供などのボランティアをされていたそうです。

昨年の能登半島地震でもいち早く被災地へ向い活動をされていました。今年2月に起きた岩手県大船渡市の大規模山火事被害では避難所サポートもされていたそうです。

現在も定期的に宮城県の気仙沼市に通われており、地元のお祭りなどのイベントへ参加されたり、物販を通して被災地を支援する活動をしたりしています。

また、継続的に被災地について学びながら観光もできるバスツアーを行い、災害を風化させない活動をされています。今では中学校とも連携して広がりをみせているようです。

 

今までいくつかの被災地を支援している中で、過去に被災した地域の方々が自分たちも助けてもらったからこそ、別の被災地を支援したいという声があり、とちぎボランティア団体 YAMBEを通して被災地から他の被災地へと交流や支援の輪が広がってきています。


■講義

・にいがた災害ボランティアネットワーク 理事長 李 仁鉄 氏

ご自身も2004年新潟・福島豪雨で被災をされ、同じ年の中越地震でボランティア活動をスタートされました。現在はにいがた災害ボランティアネットワークの理事長として活動されています。

日本における災害の多さをグラフを元に再認識し、被災者のニーズも多面的であることを学びました。「災害ボランティア」は泥出しや家財の運び出しなど、力仕事をイメージされる方もいるかもしれませんが、人の「暮らし」には他にも必要な支援がたくさんあります。

避難生活で気持ちが沈んでいた被災者のために、精神面の支援事例を紹介いただきました。

具体的には、編み物が得意な方による編み物教室、カメラマンから実際にレクチャーをもらいながらの撮影会などが人気だったそうです。

支援者が役割分担をし、被災した方の声を中心に捉え、みんなで支援につないでいくことが大切ということを学びました。

 

「気づき、相談に乗る役割」発見者・聞き手・代弁者

「直接支える役割」活動者・解決者

「支える人を支える役割」調達者・調整者・運営者・寄付者

 

 

支援の方法はたくさんありますので、ぜひ皆さんが出来る形で少しでも災害ボランティアに関わっていただければと思います。


■グループセッション

 

最後に参加者同で今回の講座での気づきや思った事など、感想をシェアする時間を設けました。

 

参加された方々からは

「具体的な事例を多く紹介いただき参考になりました」

「防災の話が聞けて知り合いにも話したいと思いました」

「災害ボランティアは泥出しとか家の片付けというイメージがあったが、その他にもやれることがあると分かって良かった」

「改めてボランティアの必要性を感じた」

「被災者の寄り添い方など、知らない事ばかりだったので勉強になりました」

など、たくさんの声をいただきました。

 

 

今回ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。